とびきり!中小企業診断士☆受験ブログ

中小企業診断士を目指す男の日々を記す。

ドネルドケバブ化された知識でなく、あくなき探求心をもった中小企業診断士になるために

 

 

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)/今井むつみ」という本を読んだ。

 

「学び」ということを、認知科学の観点から述べた本。中小企業診断士の試験に向けた「学び」にも役立つと思った。

 

 

本書の主張は、「学び」とはあくなき探求のプロセスということ。たんなる知識の習得や積み重ねでなく、すでにある知識からまったく新しい知識を生み出す。その発見と創造こそ学びの本質だという。

 

最も役に立つ「生きた知識」とは、知識の断片的な要素がぺたぺた塗り重ねられて膨張していくものではない。常にダイナミックに変動していくシステムなのである。このシステムは、要素が加わることによって絶え間なく編み直され、変化していく「生き物」のような存在なのだ。(P148)

 

中小企業診断士試験も、一次試験の知識を記憶するだけでなく、二次試験の勉強の中で使用する。その中でも外でも、新たな知識を得て、アップデートしていく。この訓練を通して、情報の使い方を熟達させると同時に、常に知識が変動していくシステムを作っていくことが重要なのである。

 

熟達するということは、情報の選び方がうまくなり、新しい情報をすでに持っている知識の中に取り込み、知識を(単なる肥大ではなく)進化させられるようになることである。子どもの母国語の習得もまさにこの過程をたどっている。(P36)

 

 

では、どうすれば「一次試験の知識を使う」ことができるのだろうか。

 

中小企業診断士の受験校のブログ等を見ると、「自分が何気なく入ったレストランや店で、どういうところが課題で、どういうところを改善すべきか考えよ」と主張するところも多い。

 

それの主張についてはピンと来ていなかったが、一次試験の知識を「生きた知識」とするためには、そういった地道な努力が必要なのであろう。

 

ただ、自分が苦手としているのは事例3である。事例3の知識を使ってみるには、工場見学に行くしかないのだろうか。うーむ。

 

または現在、こうやってブログを書いているが、これに応用するか。ブログ更新作業に対して、「運営管理」の知識を導入し、生き馬の目を抜くネット界で本ブログを生き延びさせるために、事例2の知識を活用していくべきであろうか。

 

 

その他、気になった事項を以下のとおり抜粋する。

 

超一流の達人になるために求められる資質とは、ほんとうに考えに値する困難な問題を何カ月も、事によっては何年も、あきらめずに追いつづけられる耐久力だ。真の達人は上達のために考え抜いた練習を毎日長時間やっている。その時に長期間にわたるーことによったら障害にわたるー集中力を保つための工夫もいろいろ考えているのだ。(P174)

 

プロ棋士の羽生さんは、集中するために「ぼんやりする時間」を極力つくると著書に書いている。運動選手がウォームアップをするように、簡単に解けるような詰将棋と難しい問題を織り交ぜながら集中力を高めていくそうである。

 

 言語を習得するとき、大人が外国語を学ぶときに「教えてもらわなければわからない」と思っていることを、母国語を学ぶ子どもはすべて自分で発見し、自分の身体の一部にしている。つまり、極論すれば、子どもに発見することの大事さなど教える必要はないということになる。では、子どもが探求エピステモロジーを失ってしまうのはなぜだろうか?(P204)

 

ことばで指示し、教えることは知識を共有するために非常に効率的だ。しかし、その効率性の背後に危うさも潜む。ことばを使って教えられるとき、言っていることの、あるいは書かれていることの、その字面だけを理解してわかった気になってしまうのである。ことばで教えられ、それを「覚える」と、ほんとうは理解していないのに、「覚えたからわかった」と思ってしまう。(P205)

 

「探求心」を失ってしまう要因となるのは、「覚えてしまったからいいや」という誤解である。一次試験に合格した、知識を覚えた、といって満足して終わってはいけない。「覚えたから終わりではない」という意識を常に持つべきである。

 

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)