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仕事を具体的なタスクに落とし込みすぎる事の弊害

 

 

はてなブックマークで、以下の記事が話題になっていた。

 

今の時代、「ふわっとした仕事を具体的なタスクに落とし込むスキル」だけで十分食えると思う | Books&Apps

 

仕事を具体的なタスクに落とし込むスキルが重宝されるのは分かる。そのタスクの処理が適切に管理されて、スケジュールどおり実施されるよう調整できるスキルもあれば、なお強いであろう。中小企業診断士も、課題解決の提案をすると同時に、具体的にどういう手順で進めていけば良いかまで示してあげるべきであろう。

 

だが、自分はどうも「仕事を具体的なタスクに落とし込む」という作業が好きになれない。なんというのだろう、目の前に提供されて、ジュウジュウと美味しそうなステーキ1枚肉を、最初にすべて一口サイズのステーキに切り分けてしまう感じだろうか。切り刻んで行く中で、熱は失われ、なんとなく食欲も失われていく。できるならば、熱が失われない内に、一切れずつ切り分けて、食べていきたい。1つ切り分けては、次はどういう形に切ろうかと考えていきたい。

 

ステーキの例えは良くなかったか。要は、タスクに切り分ける事は、「仕事の目標」に対する情熱を冷めさせてしまう気がするんだよな。切り分けられたタスクは、なんだか無機質だ。ただ、目の前のタスクを、予定にしたがって粛々とこなすのみ。

 

1つ1つのタスクが予定どおりできているかが重視されて、仕事の目標が達成されたかどうか、が後回しにされる。すべてのタスクが達成されていても、仕事の目標が達成されていなかった場合は、タスクへ落とし込んだ人のやり方が悪かったですね、僕はちゃんとタスクをこなしたので悪くないです、みたいな。なんだか仕事に対する喜びみたいなものがすり減っていくようだ。

 

とは言え、こういった考えが危険なのも分かる。情熱だとか、士気だけで仕事の目標を目指すと、ブラック企業化するだろうし。ある程度タスクを切り分けないと、チームとしての仕事の進む道も、とんでもない方向に行ってしまうだろう。

 

つまりだ、具体的にタスクに落とし込んでも、時々は皆で「そもそもどういう仕事の目標のためだっけ?」と振り返る機会を持つべきなのだろうな。PDCAを回すとか、アジャイル式と言うよりは、単に仕事がイヤにならないための「そもそも何のためにやってたんだっけ?」とライトに語れるような場があると、タスクを実施するのも苦ではなくなるのかもしれない。