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中小企業診断士試験(2次)における守破離

 

 

守破離という言葉がある。

 

日本古来の修行の段階を示す言葉であり、近年ではプロフェッショナルになる段階でも使われる。

「守」とは、先人が築き上げたものに従い、それを身につけることである。まずは型を会得するということだ。

「破」は、会得した先人の型を打破し、新しい方法を開発することである。先行研究や先人たちの知恵を腹落ちさせた上で、自分なりの新しい技能やセンスを加えて、バージョンアップしていくということだ。

「離」は、型に縛られず、高みに至った名人である。実績のある教授が、さらっと新書を書いて世間に受け入れられるのも、この境地に至っているからであろう。

 

 

さてこの守破離は、中小企業診断士の二次試験にも通ずるものである。

 

まずは過去問をひたすらに繰り返し、型を覚える。受験校が出している参考書やふぞろいを使って、与件文をどのように読み解き、設問を分析してその意図をくみ取り、どういった形で回答に落とし込んでいくか。これを徹底的に学ぶべきであろう。「守」の段階である。

 

与件文の読み解き方や回答の書き方が身に付いたならば、次は自分なりの型を作ろうとする姿勢が重要だ。「破」の段階である。別に誰かに指導することを考えずとも良い。自分なりに型を崩そうとする姿勢が、その型のさらなる理解に繋がっていくのだと思う。

 

そして最後の、「離」。ここに辿り着くことを目指すと、たぶん試験合格が難しくなるんじゃないかなー。試験採点者も、大多数が回答している内容からあまりに逸脱していると、加点しづらいだろうし。せいぜい、「破」くらいを目指すようにしよう。

 

 

受験生は「守」→「破」くらいが妥当と書いたが、診断士に合格した後は、また「守」からはじめ、「破」→「離」へと突き進んでいきたい。コンサルタントは、既存のフレームワークを使うばかりでなく、自分なりのフレームワークも開発していくことが求められる。その成果を積み上げ、やがてはフレームワークから離れて、新しい経営コンサルタントを切り開いていかなければならないのだ。名人に定跡なし。

 

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