嗚呼、イケカコ。
中小企業診断士の試験、特に事例IVのバイブルに「意思決定会計講義ノート」というものがある。事例IVの頻出テーマには、経営分析、CVP、CF計算書、意思決定会計とあるのだが、イケカコは、この意思決定会計の対策を十分にしてくれるという。あとはサプライズ問題(初出題のテーマ)への対策にもなるとか。なお、筆者の大塚氏は、中小企業診断士の問題作成にも関与している。
私も事例IVには苦手意識があったので、購入した。なおこの書籍、2001年に販売されたもので在庫も少なく、amazonで売り切れだった。楽天でもヨドバシでも売り切れだ。こりゃ購入は無理かな…と諦めかけていたところ、運よく職場近くの本屋で見つけて、即買いしたのであった。入手はなかなか難しい。早めに動き出すことをお勧めしたい。
さて、このイケカコ。2017年度の試験では役に立ったのか。
ご存知の人も多いと思うが、今年の第3問は取替投資。まさにイケカコでも扱っていたテーマである。問題を見て、「こ、これは解けるかもしれない…」と生唾ゴクリしたのが懐かしい。
なんとなくやったことがあるような問題。解法も頭によぎる。各年のキャッシュフローの差額を出し、それを現在価値にすればよいんだよな…い、イケッカも!イケカコやぁ!
でまあ、結局できたのか?と思うよな。
自分は、第3問の取換投資の問題はできなかった。理由はいろいろあるんだろうけど、時間が足りないってのもあるけど、「非現金支出項目の差額」とかいう切り口。なんだよ、それ。わかんねえよ。イケカコに載ってねえよ(載ってたかもしれんけど)。
まあでもイケカコをやっていたおかげか、部分点は奪取することができた。設問2の指標名も正解したし。これは間違いなくイケカコのおかげだ。正味現在価値や回収期間だけじゃなく、なんならIRRだって、収益性指数だって、計算する用意はあったんだぜ?まあ第1問で、シンプルに聞いてくれないとダメだけどな。ちょっと応用されたら手も足も出ねえわ。
以上がイケカコを使った感想だ。
もしも来年、再受験することになっても、きっと俺はイケカコを使う。いつか、活動基準原価計算(ABC分析)がテストに出て、ほくそ笑む、その時を夢見て。それまでは、簿記の勉強でもして決戦の日を待つこととしよう。
(追記)来年、再受験することになった。また、イケカコを、使うようにしたい。ちなみに名誉のために言っておけば、事例4はA判定であった。事例3が悪かったんだなー。とはいえ、まぐれで取ったA判定だとも思うので、2018年度の試験に向けても、しっかりとイケカコを使って事例4の対策を進めていきたい。