二次試験に必要な能力「国語力」、「一次知識」、そして~
二次試験で必要なのは「国語力」だ。
なんて大胆なセリフを聞いたことがある。二次試験なんて、現国の問題だと。
確かに、3割くらいは当たっているのではないかと思う。与件文を正確に解釈して、問われていることに的確に答える。この国語力は、二次試験で必須だ。
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では、国語力だけで合格するかと言うと、そうではない。実際に過去問をやってみたら分かるのだが、与件文に書いていない知識を求める問題も多い(特に事例3)。そのような問題には、一次試験の知識を使ってペタペタと文章の補てんをするしかない(はず)。当然ながら「一次知識」も必要ということだ。
では、「国語力」と「一次知識」で100点を取れるのか。
というと、これまたそんなわきゃーない。最後に求められるのが、「一貫性」だ。例えば2017年度事例1の設問4で「リスク」を求められたが、これは設問1で答えた「復活した最大の要因」も踏まえて書く必要があったのだと今では思う。つまりブランド力が強みならば、「開発に失敗してブランド力が損なわれるリスク」であろうし、選択と集中が最大の要因ならば、「シナジーのない商品開発による経営資源の散逸」だろうか。
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ただ、「一貫性」を持った解答を書くのは難しい。どうしても試験中は、時間もないので、与件文で見つけた根拠を第一としてしまう。だから、今年度(2017年度)の試験、自分は「一貫性」は捨てた。「一貫性」を持たせるという事は、そこにストーリーを作ることである。問題作成者のつくるストーリーから外れた場合、大量失点のリスクがあるのだ。
自分はそのリスクを避けた。「一貫性」を求め、紆余曲折してしまわないようにした。与件文を中心に案をつくり、一次知識や過去の解答で補てんし、解答を作った。
4割は失点してもいい。6割取れればいい。そう考えて、2017年度の試験を迎え、そして終えた。「一貫性」に代わるものとして、自分は「戦略」を採った。
この戦略が功を奏すか。それは1か月後に分かる。
人事を尽くして、天命を待つ。
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