マズローの警句と診断士
中小企業診断士の勉強をしていると、色々とツールやフレームを学ぶ。
いわゆる、経営分析のための道具である。SWOT分析やPPM分析なんかがその例であろう。これらはなかなか便利で、分析の思考が停滞した時など、ふっとツールを使うと、新たな視点を与えてくれる時もある。
だから、与件文で経営分析する時等、自分はついツールを探してしまう。何か使えるフレームやツールはないだろうか、と。
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マズローといえば、5段階欲求説やモチベーション理論で有名だ。そんな彼の言葉に、以下のようなものがある。
「金槌しか道具を持たない人は、すべてを釘であるかのように取り扱う(I suppose it is tempting, if the only tool you have is a hammer, to treat everything as if it were a nail.)」
これを咀嚼すると、持つべき道具の数は多くした方が良いともとれる。だが、私としては、道具に頼りすぎる人間は、物事の本質を見失うことを表しているのではないかと思う。
道具ももちろん大事だが、何よりそれを受ける企業側を大事にしたい。企業側によりそうような、そんな診断士になりたいと、このマズローの警句を見ると思う。