「三方良し」、そして4つのウイルスによって損なわれたシステム
「三方良し」という言葉がある。
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の3つの「良し」が商売では大事ということである。
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「三方良し」は経営者にとって重要な考えであり、中小企業診断士としても知っておきたい。…と言いながら、中小企業診断士の試験勉強はまだ本格的に行っておらず、今は春秋要約にいそしんでいる。今朝は、以下のような要約を書いた。
「CPUの安全上の脆弱性に対し、米欧の企業が対策に動くが、事態は深刻と見るべきだ。」
診断士試験の勉強をしていても、セキュリティだの脆弱性だの話はよく出てきていた。だが、今回はCPUに脆弱性があり、色々と調べてみると、OSが管理しているメモリ領域「カーネルメモリ空間」を、のぞき見されるリスクがあるようだ。
しかも今回の脆弱性は、開発者にとっても想定外のもののようだ。ユーザーレベルでできることは少ないのかもしれない。できることと言えば、不要に危険なサイトにアクセスしないこと、妙なメールは開かないこと等の自警であろうか。
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そんなことを考えながらネットサーフィンをしていると、Google Chromeの画面に、「あなたのシステムは7つのウイルスによってひどく損なわれています!」の文字とよくわからない警告が。
最近、危険度の高いサイトを訪問したため、あなたの携帯電話は危険なウイルスに感染していました(4)。
ブラウザが異常終了した場合、すぐに問題が解決できない場合、すぐにSIMカードが破損し、連絡先、写真、データ、アプリケーションなどが破損する可能性があります。
ウイルスを削除する手順に従ってください:
ステップ1:Google Playでウイルス対策ソフトウェアを無料でインストールします。
ステップ2:ウイルスをスキャンしてブラウザを修正するためにアプリを開く!
これを見ると、最終的にはウイルス対策ソフトをインストールせよ、とのことのようである。おそらくウイルスソフトの広告であり、自分としては詐欺の類と見ているので、無視している。が、先のCPU脆弱性の話も相まって、なかなか気持ちのいいものではない。Googleのロゴも入っているし。
色々と調べてみると、これはウェブ上の広告(JavaScript)によって勝手にページを変えるものらしい。たまに5ちゃんねるとか見ていると、このページに行くことあるなーと思っていたんだよな。その辺りのサイトに出てくる広告が原因か。
あと今後もこういうことがあっても面倒なので、一旦JavaScriptを無効化するようにしておきたい。
自分としては特に驚くものでもなかったが、だまされる?人もいるんじゃないかと思った。こういう人の心理的な弱みに付け込んでモノを売る姿勢はどうも好きになれないな。アプリを売るにしても、「三方良し」としてもらいたい。これでは、「売り手良し」、「買い手悪し」、「世間悪し」である。