ブラックサンダー(ラムレーズン味)に見る「強みの活用」
ブラックサンダーとは、30円程度のチョコである。
手軽に購入できるため、中小企業診断士の試験の休み時間に食べる人もいるという(…と、参考書で見た。)
そんなブラックサンダーは、セブンイレブン限定で「ブラックサンダー プリティスタイル ラムレーズン」という新フレーバーを1月6日から発売した。
ブラックサンダーのパッケージには、「若い女性に大ヒット中!」と記しており、ターゲットは女性なのだろう。それを踏まえ、女性に人気のラムレーズン味を出したのは正しいと思う。あとサングリア味も出ているらしい。それも女性受けが良さそうなフレーバーであり、定番である。自分も企画会議に参加したら、提案できたかもしれない。
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だが、今回のブラックサンダー(ラムレーズン味)のキャッチフレーズ。
自分はそれを見て驚いたというか、関心したというか。
ラムレーズン味は、「ファビュラス ブレンド」である。
サングリア味も、「女子会ブレンド」と書かれていた。
実は、最初に「ラムレーズン味」や「サングリア味」を見た時に、ちょっとブラックサンダーらしくないな、と思った。ブラックサンダーと言えば駄菓子ではないか。ラムレーズン味は似つかわしくないのでは、と。
だが、この「ファビュラスブレンド」と「女子会ブレンド」という言葉は、ブラックサンダーに非常に似つかわしいズッコケ感を与えている。この言葉によって、ブラックサンダーのラムレーズン味は、「アリ」になったのだ。
なんというか、ブラックサンダーは言葉に強みがある。「若い女性に大ヒット!」もそうだし、「おいしさイナズマ級」とか。「言葉の強さ」を活用して、新フレーバーを納得させた…というような気がした。
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ターゲットを絞り、強みを活用する。この言葉の奥深さをかみしめた1日であった。
あと最近のブラックサンダーの快進撃はすごいよね。東京駅でも特別コーナー設置できてるし、空港での日本のお土産としても地位を築きつつある。なんというか、日本の顔になっていってるような気がする。
なお、ブラックサンダーラムレーズン味は、アルコールも0.5%程度入っている。ゆめゆめ試験の休憩中に食べぬようにしたい。