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先の先の先まで読むということ

 

 

先の先の先まで読むということ。

 

プロジェクトなり業務のマネジメントをする時、最も重要な姿勢の1つは、「先を読む」という姿勢と思う。これは社長の補佐という形で診断業務を行う中小企業診断士にもあてはまるであろう。

 

 

 

では、「先を読む」ためには何が必要か。必要なものは山ほどあろうが、まずはリーダーの頭の中と自分の頭の中を同期させることが重要だ。リーダーが持っている情報、考えを全て吸収した上で、これから発生しそうな事項を予想する。その上で、しかるべき手を打っていくことが「質の高い提言」をできるのであろう。

 

となると、どうすればリーダーの頭の中と、自分の頭の中を同期できるのだろうか。

 

自分がプロジェクトに入って仕事をしていた時、リーダーに対して「関係ありそうなメールは全てCCしてもらえますか」と提案したことがある。メールをフォローしていれば、リーダーに入る情報は自分にも手に入ると考えたからである。

 

結論から言うと、これはあまり意味がなかった。理由として、CCされないメールが発生すること、CCされたメールを自分が読んでも頭に入らない、等がある。

 

リーダーの元に届く情報を見ていても、結局はリーダーが持つ情報を下回るのは確実だ。そのような情報をもとにリーダーと話しても、「先回り」ではなく、「そんなことは知ってるよ」程度の話しかできなくなる。

 

 

では、実際にリーダーの頭の中と同期する上で何が役に立ったか。

 

それは、①(仮説を立てた上での)ちょっとした立ち話と、②関係者への自主的な情報収集、だろうか。リーダーに対して状況分析のための質問をする時、業務時間中に行うと「そんなことも知らないのか」という扱いになる。だが、移動時間やランチ等の業務外の時間を使い、「~はどうですかね?」という雑談感覚で聞くと、気安く解答を得られることが多かった。情報ではなく、考えを近づけることができたのだ。

 

また②については、組織やプロジェクト全体の整合性を保つ上で重要であり、何よりリーダーよりも多くの情報を入手して先回りする上で、重要なアクションであろう。

 

この他、明らかに重要な会議やイベント等が行われた場合は、すぐにリーダーに共有してもらう場を自ら設定することだ。「議事録をもらえると思った」「情報共有の場を設定してもらえると思った」では、ダメなメンバーと捉えられてもしょうがない。

 

 

先を読むことのメリットは多い。リーダーからの信頼性が上がるのはもちろんだが、問題の発生を未然に防ぐこともできるし、根回し等を行って不要な軋轢を避ける事もできよう。

 

逆に、先を読めないと、リーダーから「あれはどうなったかね」と聞かれてから対応することになる。つまり「役に立っていない」という扱いだ。問題も発生してから解決策を考えていては機会を逃し、最悪の場合、損害が発生することもあるだろう。

 

上司に貢献するためには、常に上司の先に立たなければならない。どうしたら先に立てるのかは、頭を使わなければ達成することができない。私もまだまだ訓練中である。最近心がけているのは、毎朝5分でもいいので、先回りの思考をする習慣をつけている。たった5分の思考でも、ポアンカレの発想法のように、残りの23時間55分で知らず思考が深められ、より良い「先回り」ができるような気がする。


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優れたリーダーはみな小心者である。

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