時代はPDCAよりもデザイン思考とOODAループとなるか
PDCAといえば大変有名なサイクルである。
だが、最近はPDCAよりもデザイン思考やOODAループ(ウーダループ)の方が現代にあってきているのではないか、とも感じている。
データ・ドリブン・エコノミーによると、「デザイン思考は、顧客のニーズを探り出し、プロトタイプを作成して仮説検証しながら顧客価値と市場機会を作り出していくプロセスである」という。確かにPDCAサイクルでは顧客に対する視点というものが抜けており、何より計画の質、それに対して実行がなされたか、というところが問われる。
そしてデザイン思考に対しては、「気付く」「考える」「試す」「伝える」の4つの能力が必要なってくる。気付くだけでは不十分で、考える+試す、で有効性を確認し、それをきちんと発信していかなければならない。
またデザイン思考には、OODAループ(ウーダループ)という考え方も必要だという。
OODAループとは、以下の4つのプロセスを回すものである。
・観察(Observation)
・適応(Orientation)
・決定(Decision)
・行動(Action)
PDCAに比べ、OODAループはスピード感が違う。現場の状況を素早く観察し、情勢に適応し、知識や経験をもとに決定し、行動に移すという迅速さが極めて重要である。計画ありきの行動よりも、状況に応じ素早く決定・行動していくことが、これからの時代には求められていくのかもしれない。
といってもPDCAサイクルも、業務の改善を行う上で質を高めるためには重要である。両方を、適切な場所で使っていくという事が大事なのであろう。
データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する
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