「教え方がうまい人は何をしているか?」を見て思う
中小企業診断士は、何かを教えることが多い、はず。
担当する企業にたいして、問題を分析し、解決策を説明する。
研修講師として登壇し、専門性のある分野を説明する。
それは診断書の報告書として説明することもあれば、パワポを使って説明することもあるだろう。
さて、最近「教え方がうまい人は何をしているか?」と述べたtweetを見かけた。(パクツイもあり、オリジナルがわからないが、原典は青木努氏が述べたものとのこと。)
『教え方が上手い人は何をしているか?』を具体的にまとめた表がとても参考になると話題に - Togetter
これによると、教え方がうまい人は以下の8点気を付けている。
1) 前提の確認: 相手の前提となる知識や経験を確認する
2) 範囲の提示: これから教えることは何のどこまでなのか伝える
3) 構成の工夫: 伝える順番や展開を工夫する
4) 比喩の活用: 相手がわかっているもので概念や概要をイメージさせる
5) 情報量の調整: 相手が処理できる程度にする
6) スピードの調整: 相手の理解が追いつくスピードに調整
7) 語彙の選択: わかりやすい言葉を使う
8) 相手のケア: 相手がいま説明についてこれているか観察し、都度調整する。
これは非常によくわかる。
特に5)が難しい。実際に何かプレゼンや説明をする場合、時間から説明する内容を考えてしまう。だが、本来であれば適切な情報量を考え、そのうえで説明する内容を構成するのが正しいのであろう。
前に職場でこういうことがあった。
私がとある研修に出て、そこで学んだ内容を社内で発表して、共有してほしいと頼まれた。といっても3日間にわたる研修で、それを2時間で共有するのも無理な話である。そこで私は、テーマを絞って、10分の1くらいの容量でやるなら引き受ける、と回答した。
だがそれは社内では受け入れなかった。概要でいいので、全体の内容を伝えてほしいと頼まれた。それはあまり意味がないのでは?何も残らないのでは?と思ったが、しぶしぶ引き受けて発表を行った。発表内容を理解はしてもらえたと思うが、どれだけ役に立ったのか今でもわからない。
教え方がうまい人は、教える段階でもいろいろと配慮をする。それと同時に、事前の準備や根回しなんかもうまくやる必要があるな、と思った。
あと4)の比喩の活用は心がけていきたい。これはなかなか難しいんだよね。うまいこと例えられたら、いつまでも記憶に残るような気がするけれども、難易度は高い。
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