IoT(Internet of Things=モノのインターネット)が熱い。らしい。
中小企業診断士の試験でも聞かれる可能性があるところ、メリット・デメリットをまとめておく。聞かれるとするならば事例3なので、特に製造業のIoT導入について調べた。
メリット
1 機器の故障リスクを低減
設備をインターネットにつなぐことで、リアルタイムで設備の最適化を行うことができる。これにより、設備にかかる負荷や負担を減らすことができ、故障リスクを減らすことができる。また稼働状況も最適化することができるため、省エネルギーが可能となる。
2 旧型の設備を再度活動できる
古い設備にセンサーを取り付けることで、現役として復活させることができる。新規導入のコストが抑えられ、生産性向上につながる。
3 作業効率のアップ
地理的に分散した設備や機械の稼働状況を「見える化」することができる。これにより、従業員の移動も削減され、作業効率がアップできる。
4 人材不足の解消
IoTによって設備の故障が減り、「管理の見える化」を行うことができれば、必要人材は減る。昨今の中小企業が直面する人手不足の問題解決にも、貢献できるのだ。
では、デメリットにはどのようなものがあるのだろうか。以下に見ていく。
デメリット(留意点)
1 属人化する
IoTは技術的知識を要するもの。何かトラブルが発生した際は、その担当者がいないと、対処できないこともあるようだ。
2 セキュリティ
IoTはモノがインターネットに繋がれることであり、情報が流出するリスクがある。ハッキングされ、異常動作を意図的に引きおこす可能性がゼロではない。
3 ネットワークダウンに弱い
1で述べたことに通じるが、インターネットで繋がっているため、ネットが断絶された場合の影響が大きい。
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このようにメリット、デメリットがあるIoT導入であるが、中小企業ではなかなか進んでいない。IoTの導入は、現場に大きな「変革」を生み出すことになる。現状で大きな課題に直面していない限り、現状維持に甘んじてしまう企業が多いことも良く分かる。
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/startup_iot/03.html
…そう考えると、IoTはまだ中小企業診断士の試験では出なさそうだな。まあ、一般的な知識として役に立った、ということにしておきたい。