診断士として仮説を立て、深堀された提案をするための練習方法
診断士と言えば、診断に基づく提案である。
「理想と現実のギャップを指摘しつつ、そのための施策を根拠をもって提案すること」こそ、診断士やコンサルの醍醐味とも言えよう。
さて、そのための提案力をつけるにはどうすれば良いか。練習方法は何かないか。というのも私自身、提案内容が稚拙だからである。深堀もできていなければ、「そんなこと知っているよ」と言われかねない提案しかできていないのである。
では提案力を上げるために、自分はこれから以下のことを習慣化していきたい。
①日経新聞を読む
②与えられた「事実」や「情報」の要素を細分化し、各要素に対し批判的な目をもって触れ、疑う
③疑う際に、診断士で得た知識をもって多面的に見るようにする。時間軸も意識して、過去・現在・未来の観点から考える。事実に対する関係者の感情を、当事者意識をもって想像する。
④その上で、その情報が今後どうなるか、どういう影響を与えるかといった点について仮説を立てるようにする。
要は、「基本的な情報」に「基礎的な知識」を有機的に掛け合わせて、思考し疑問を持ち、仮説や批判を行うことを日常的にやるということになる。
診断士はすでに「基本的な知識」があると言ってよい。一次試験で問われたものだからである。「思考力」もベースはあると言って良い。二次試験で問われたものだからである。
後は、この能力を高めるべく訓練して維持していくことだ。
提案や助言を考える際、どうしても事前準備をしたくなる…が、事前準備をせずにアウトプットを出せるようにしたい。普段から新聞を丹念に読んだり、情報収集をして、その場でお客様が満足する「アウトプット」が出せるようにする。
お客様の専門分野には勝てないが、経済情勢がどうか、会社の財務内容が他社と比べてどうか、人をうまく活用できているか、などは分析でき、雄弁に語れなければならないであろう。そういった能力を高めていきたい。
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