人は誰しもキャリアを考える節目がある。
その時に、中小企業診断士をもっていると、考えられる選択肢が間違いなく増える。それはとても素晴らしい。
昔読んだ本に、「働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)」というものがある。キャリアに対して、大きな方向付けや、夢や抱負を持ち、節目節目ではデザインをするものの、一度踏み出した後は自然の力に流される。準備⇒遭遇⇒順応⇒安定化⇒準備、といったプロセスを繰り返し、その中で安定期にも退屈しないようにまたセレンディピティを待ち、節目を迎える…。というようなことを書いていた。
まず中小企業診断士という資格は、方向感覚を持ちやすい。老後、退職した後は独立しようと考えると、それに向けてどういうスキルやブランドや経歴を持てばよいか逆算しやすいというのもある。節目をもって、すぐに独立するもよし、できないならばどういった経歴が必要か、改めて見直すことが良いであろう。デザインしやすく、ドリフトも楽しみやすい。俺はそう信じている。
先述の書では、「いいキャリア」について以下定義されていた。興味深い。
・節目がしっかりデザインされているキャリア
・流されることさえも楽しめる余裕をもった人生やキャリア
・節目で選んだあとは、流れに身を任せつつ、つぎつぎとアクションをしっかりとっているキャリア
・個人の側のニーズと組織のニーズがうまくマッチングされたキャリア
・緊張とリラクゼーションが絶妙に入り混じったキャリア
・より自分らしく生きていると実感できるようなキャリア
・よいガマンはしっかりとしているけれども、わるいガマンは排しているキャリア
・いくつになっても一皮むけて発達を続けるキャリア
・物語の多いキャリア
・知識創造や知恵につながるキャリア
中小企業診断士はより良いキャリア、そして人生を送るためのツールとして、しっかりと活用していきたい。