今週の株式市場であるが、先週、先々週の下落から反発し、ようやく回復が見られている。多少保有株式を売却しようと思ったものの、保有している株は先週から変わりがない。
このあたり中長期的に株を保有する方針だったので助かった。
保有している株の中で調子が良かったのがホームセンター業界のLIXILビバである。全体的に下落の中で、あまり下がらなかった。素晴らしい。
というわけで、今週はLIXILビバの研究をしたい。
ホームセンターの株価とPER
自分は現在LIXILビバの株を昨年末に買ったいるが、これはPERが低めであったからだ。2月23日の時点でも、13.4であり、PBR 1.67を見ても比較的低めである。
それ以外でも、ホームセンター業界ではPERが低めの企業がいくつか見つかる。スーパーVがPER8.3、コーナンが9.2、ハンズマンが11.1である。絶好調、というわけではなさそうだが、DIYの需要などに支えられて、まずまずの調子のような印象である。
LIXILビバの動きを見つつ、適宜シフトも考えて行きたい。
LIXILビバの強み
LIXILビバは営業利益が業界3位(1位がDCM、2位がカインズ)ではあるが、東京で一番大型と言われる豊洲のスーパービバホームを所有している。東京での大型店と言えば、カインズホーム町田多摩境店等もあるものの、やはりアクセスの良さでは豊洲スーパービバホームではないかと思われる。
ホームセンター ビバホーム DIYからリフォームまで暮らしをもっと快適に!
なんだかんだで東京で一番大型の店舗を保有しているのは強い。またホームセンター事業のみならず、リフォーム事業やディベロッパー事業とシナジーのある形で事業展開も行っている。
その一方で、他の店に比べてアクセスが悪いのが弱みであろうか。下にて後程述べるが、ホームセンターの競合は同業他社のみならず、ドラッグストアでもあるという。
業界を取り巻く環境
現在ホームセンター業界では、再編が進んでいる。興味深いことに、ホームセンターの競合相手として名乗り出たのは、ドラッグストアであった。日用品や飲料・食料品についてはアクセスや価格から言っても、ドラッグストアに押されているという。
この状況に危惧し、ホームセンター業界では再編が進み、2006年には業界6位のホーマック、同7位のカーマ、同9位のダイキが経営統合し、持株会社DCMジャパン・ホールディングス(現DCMホールディングス)を設立した。さらにM&Aを勧め、DMCは現在業界1位に躍り出ている。
しかしながら自分自身、ホームセンターに行くのは稀であり、日用品なんかは近所のドラッグストアに行くことが多い。診断士としてホームセンターに何か助言するならば、日用品にはあまり力を入れず、こだわりの機材やプロのニーズに答える資材の品揃え、提案営業などだろうか。
何年か前に見た中小企業診断士の問題のようであるが、ううむ。起死回生を図るような、エポックメイキングな助言なんてできるものではないと痛感する。