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多品種少量生産のメリット・デメリット(事例3)

 

 

日本は、多品種少量生産を行う企業が多い。

 

特にスナック菓子やインスタント食品。月に何度も新商品が陳列され、半年もたてばラインナップが大きく変わる。それだけ日本の企業が新商品開発に力を入れているのであろう。アメリカやヨーロッパと比べてもこの光景は異様である。お菓子の新フレーバーが日本ほど出る国を見たことがない。だいたいラインナップは同じである。

 

では多品種少量生産を行う上でのメリット・デメリットは何か。以下にまとめてみる。

 

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多品種少量生産のメリット

多様化する顧客のニーズに合わせられる

現代人は衣・食・住も満たされ、基本的に欲しい家電も購入できている。このような中、人々はブランドやメーカーにこだわるようになった。この多様化するニーズに対して合わせることができるのが、多品種少量生産である。

 

在庫リスクの軽減

少量の生産は、必然的に在庫量を減らす。これは在庫を過剰に抱えるリスクを軽減させることとなる。とは言え、同時にすべての製品の在庫を抱える必要はなく、在庫に対する戦略を練ることが求められる。

 

マーケットインとしての需要喚起減

多品種化によって市場に様々な商品を投入することは、需要の喚起につながる可能性がある。なんだかんだ言って、消費者としても新商品があればちょっとは気になってしまうものだ。

 

多品種少量生産のデメリット

開発コストの増加

当然ながら、多品種を開発する場合には、開発コストが増加する。また規模の経済の恩恵を受けることもできない。

 

生産イノベーションの採用

増加したコストに対しては、何かしら対策が必要となってくる。製品種類を減少させるVRP(Variety Reduction Program)やマスカスタマイゼーションによって、大量生産と比して不利にならないようにする必要がある。

 

その他、段取り替えに要する時間の短縮、部品の共通化・共有化、FMS(Flexibile Manufacturing System)とロボットの活用、CAD/CAMを活用した設計工数の削減、設計と製造のシームレス化、自動化倉庫活用、作業者の習熟・多能工化、プラットホーム設計やモジュール設計を通じての原価の削減、ポカよけメカニズムの導入、小口多頻度配送などが考えられる。

 

大きなイノベーションの排除

多品種少量生産であると、商品開発そのものは続くが、ノルマ化と小粒化する。このため、大きなイノベーションの取り組みが進まないことがある。

 

受注分析の必要性

多品種の受注をする場合、その優劣をつける必要がある。例えば(1)受注頻度による分類、(2)ロットサイズによる分類、(3)(1)と(2)を組み合わせた分類、がある。

 

このように分類したパターンに応じて、生産方法を考える必要が出てくる。多頻度大ロット・少頻度大ロットでは、受注生産とし、可能であれば専用のラインを設置し、または在庫を持つことで対応する。

多頻度少ロットでは、在庫対応を心がけ、少頻度小ロットでは、受注生産にて対応する、等が考えられる。 

 

Q0913.多品種少量生産における効率的な生産方法を教えてください。|ビジネスQ&A|J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]

多品種少量生産の生産管理改善

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