勉強は旅に似ている
中小企業診断士の勉強をして、改めて思った。勉強は、旅に似ているのだと。
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昔、世界各国を旅する友人に訪ねたことがある。旅行の良さは何なのか、と。さらに旅なんてお金も時間もかかるし、疲れるし、いいことないじゃないか。Youtubeでいいじゃないか、と付け加えたかもしれない。
おそらくアホ面をして質問していただろう自分に対し、友人は答えてくれた。
旅行の利点は、①新しい世界や景色を見せてくれる、②新しい経験をさせてくれる、③新しい出会いがある、と言える。詳細は忘れたが、概ねこんな回答だったと思う。
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で、ここのところ中小企業診断士の勉強をしているのだが、これによって自分の「物事を見る目」というのが変わっている。それは、飲食店に入ってSWOT分析をしたり、何でもない質問に対して多面的に思考を持つようになった。会社の組織を見ると、特長が目につき、課題が頭に浮かぶこともある。
自分の見る世界が、変わったのだ。勉強する前と比べて、見える景色が違うのだ。
勉強は、世界の見え方をちょっとだけ変えてくれる。音楽の勉強が、五線紙に横たわるおたまじゃくしをメロディーへと変えてくれるように。中小企業診断士の勉強をすると、日常で使うスーパーですら、ふむふむこれはジャンブル陳列か、この店はEDLPの戦略をとっているのね、と考えが浮かぶ。なんでもない日常の世界が、色付き、アップデートされるのだ。
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私はまだまだ受験生であるが、この試験に合格した暁には、きっと②新しい経験も、③新しい出会いも、また生まれるのだろうと期待している。
ただ、普通の旅は帰る場所があるが、勉強と言う旅に戻る場所はない。日々、勉強を続け、前を向いて歩き続けることが重要だ。そして歩き続けていれば、きっとまた新しい景色に出会えるのではないかと考えている。
- 作者: パウロ・コエーリョ,山川紘矢,山川亜希子
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