営業と渉外の違い~ベローチェでキョロちゃんを見て思う
最近、ベローチェで「ホットチョコレートwithチョコボール」を飲んだ。
なんでもカフェ・ベローチェと森永製菓「チョコボール」のコラボだという。劇的においしい、という事はないのだろうか、なんとなく試してみたくなる心情になった。
コラボレーション商品については、昔に比べよく見るようになった気がする。もともとは、スナック菓子が多かっただろう。ガーナチョコとかっぱえびせんだったり、ココイチとベビースターだったり。めちゃくちゃおいしいわけではないが、目は惹かれる。
しかしながら、飲食店側で何かするというのはあまり聞いたことがなかった。できたてカラムーチョを土間土間が提供するというコラボも最近始まったらしく、これからは店側でも何かする形態が増えていくのかもしれない。
こうして話題にもなるし、SNSでの共有なんかにも繋がっていいのだろう。
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さてコラボレーションを見ると、組織的にはどこの部が担当しているのだろうか?という疑問がわいてきた。営業なのか渉外なのか。そもそも営業と渉外の違いは何だ?と気になったので、調べてみた。
営業の仕事は、基本的には物品の販売や売り込みをして、会社の利益をあげることである。むろん社内でも販売のための在庫管理やシステム構築なんかも含まれる事もあろう。
渉外の仕事は、なかなか定義が難しい。調べた感じだと、以下の特徴がある。
・百貨店においては、販売職の延長と位置付けられ、多くの富裕層の顧客を対象。
・業界や企業によって定義される内容は異なる。
・渉外は、営業と比べて受注目標を持たないことがある。
・目標を設定する場合、クライアント訪問数とか。
・共通前提としては、社外の方と何かしらの接点を持ち関係を構築する。
これを見ると、基本的には受注を目指さないが、クライアントとの関係強化役と言えようか。もともとは金融業界や百貨店で使われることが多いらしい。
とはいえ、なかなか区別が難しい言葉である。中小企業では、営業も渉外も一緒くたにやっているところは多かろう。コラボレーションも、営業でも、渉外でも、どちらが行ってもおかしくはない。
中小企業診断士の二次試験では、「他社との連携を促進」と助言を言いたくなることもある。その場合、「営業」と書くべきか「渉外」と書くべきかは、よく考えて選びたい。まあ組織規模から考えると、普通は「営業職の渉外機能を強化」くらいになるのであろうが。
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あと百貨店は、外商顧客というのが本当に存在するらしい。金持ち客で、百貨店の売上約6割を担うとか。そりゃ渉外という役回りができるというのも分かる。
匿名店員が暴露! 百貨店を秘密裏に支える超大金持ち「外商顧客」って? - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
売上の6割か…。スマホゲームも一部の客だけが大量にお金を投下しているという。飛行機もファースト・ビジネスで利益を出し、エコノミーからは利益をあまり出していないという話も聞いたことがある。そう考えると、中小企業への助言で、「有望固定客との関係構築」というモデルが検討すべき対策の1つであるのも、よくわかる。
話は戻るが、「ホットチョコレートwithチョコボール」。味はまあ予想通りのものであった。そういえば、かなり昔にOH!MYコンブという漫画があったが、チョコボールホットミルクという料理があった。それに近いものなのかもしれない。