とびきりの二次対策②(9月の過ごし方)
事例1~3をひたすら解いた8月を終え、さて9月である。
ストレート生は事例4に力を入れるべきと言われる。勉強時間の半分以上は、事例4の対策にするべきだと。自分の場合、9月になって初めて本腰を入れて事例4の過去問を解いた。その結果、「これはヤバイ」と痛感したのであった。
全然解けない。
一次試験の時に、事例IVの全知識・全ノウハウを読んでいたにも関わらず、過去問が解けないのだ。ううむ、ここはPDCAをまわしてまたPからやりなおし、そう思った。
その結果、9月は「事例4の強化月間」だったと言えよう。もちろん事例1-3も多少やっているが、それは後半に述べる。
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1.事例4の対策
事例4は、諸説あるが、主に以下の3部から構成されると思っている。初期はCFの問題なんかもよく出ていたが、最近はNPVの問題に吸収されているイメージ。
(1)経営分析
(2)計算問題(意思決定会計、NPV、CVP、デシジョンツリー等)
(3)文章問題
この内、(1)経営分析は過去問15年分やることで準備した。なんとなく[決定版] 新・ほんとうにわかる経営分析という本も買ってみたが、役に立たなかった。(1)経営分析については、徹底的に過去問をまわすことが重要だと思う。まあ、今年の連結会計の観点での経営分析には対応できなかったけれども、他の人もできてないと思われるので、良しとしたい。
で、(2)計算問題である。これも過去問を15年分まわした。正直に言うと、何回やってもミスしていたので、特にNPVについては5~6回まわした。さらにはイケカコも3~4回まわした。それでもNPVだけは、確実に回答する自信はもてなかった。あな、恐ろしや。
ただ過去の記事にも書いたが、イケカコをやっていたおかげで、苦手だったNPVでも部分点は取れた。かけた時間の割に試験のデキは良くなったが、まあ、良しとしたい。
では、(3)文章問題はどうか。実は、他の人に比べて、自分は準備した。過去問を何回もまわしても「やべえ」という気持ちがぬぐえなかったからである。サプライズ問題でも点を取るしかない、そう思った。
具体的にメリット・デメリットを言えるようにしたのは、オプション、M&A、MMの命題、少人数私募債、証券リスク、クラウドファンディング、ストックオプション、金利/通貨スワップ、BCM、クラウド、ローカルベンチマーク、IoT、リース取引、ABL、特殊原価、ABC、DES、等。
2017年度の設問4は「子会社化の経営への影響」であったが、M&Aの知識で対応した。「関連会社と比較」という視点は抜けていた気がするけれども、まあ、何かしらは書くことができた。予備校の解答とはちょっとズレがあったが、まあ100%間違いとは言えまい。
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2.事例1-3の対策
こうして事例4の対策に躍起になった9月であるが、事例1-3は何をしたか。
一言でいうと、セルフ模擬試験である。
毎週末(土・日)に、きっちり80分の時間を計って、模擬試験とし受験校の直前答練を行った。各事例3回分の直前答練を行う機会があったので、第2週、第3週、第4週に実施。本番のように1日で全てをやることもあれば、土・日と二日に分けて行うこともあった。本番さながらのペースで行うことができたのは良かった。
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ちなみに解答はスキャンして提出する。採点は、すべて60点を超えていた(つまり合格点)。ただ、実感としてちょっと採点が甘いのでは…?という気がした。やっぱり点数よりも途中の仮定が重要であり、通信はそのあたりの指導が難しく、通学に比べるとちょっと劣るのかもしれない(その分安いけど)。
とはいえ、これで時間配分、設問分析、解答を作るメソッドが固められた。客観的に結果も出せたので、事例1-3の解答方法については、自信をもって試験を迎えることができたと思う。これが正しかったのか、間違っていたのかは分からないが…。
そしてラストスパート、10月を迎えることとなる。
続く